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観測史上おおきさは最大だが、コルクより軽い系外惑星

 惑星の大きさを見積もることも可能な「トランジット法」(惑星の軌道面が星の前を横切って影になると、恒星がみかけ上、一時的に減光します。これが恒星面通過(トランジット)であり、この減光をとらえようというのが「トランジット法」です。)によって、11例目の系外惑星HAT-P-1が発見されました。HAT-P-1はサイズが明らかなものとしては最大の系外惑星だが、一方でコルク以下の密度しかない奇妙な天体です。

 全天を自動的に観測する望遠鏡群HATによって、とかげ座の方向450光年の距離に系外惑星「HAT-P-1」が発見されました。

HAT-P-1の親星は連星系ADS 16402の片割れで、太陽とよく似た恒星です。HAT-P-1は4.5日周期で、地球-太陽間のわずか20分の1という距離の軌道を回っており、地球から見ると、1周ごとにHAT-P-1が恒星の前を通るため、恒星の明るさは2時間以上にわたって1.5パーセントほど暗くなります。その様子を、HATがとらえました。
 
 HAT-P-1の半径は、大きさが明らかにされた系外惑星の中でもっとも大きい、木星の1.38倍であることがわかりまし。

 一方、惑星の重力によって親星がふらつく様子を観測することで、系外惑星の質量を求めることもできます。驚くべき事に、HAT-P-1の質量は木星の約半分しかありませんでした。

 通常の惑星構造モデルをHAT-P-1に当てはめて、測定された質量から半径を理論的に計算すると、実際の半径はそれよりも24パーセントも大きいことおなります。トランジット法で大きさが求められた11個の惑星のうち、HAT-P-1のように異常に膨れた惑星は、「HD 209458b」(理論値より20パーセント大きい)を加えた2つしか存在しません。

 ガスのかたまりである惑星は、暖められるほど大きくなるが、どの惑星も親星のすぐ近くを回っているのに、膨れあがっているのが11個中2個しかないということは、恒星からの熱は関係ないと考えられます。

 惑星の内部で、余計な熱が生まれているはずです。では、どうやってその熱を作り出すのだろうかという疑問が湧きます。

 この疑問に対し仮説が提示されていますが、十分説明のゆくものはありません。今後温度・ガス成分・組成(大変困難ですが)などの観測が進むにつれて、解明されることと思います。

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