FC2ブログ

「地上の天気」と「宇宙の天気」の関係の解明へ

 「宇宙天気」とも呼ばれる、地球の超高層におけるプラズマのふるまいに、地上の天気が影響を与えていることが初めて明らかになりました。日米の研究チームが地球観測衛星のデータから分析したところによれば、熱帯雨林などにおける雷雨が、間接的にプラズマの密度に影響を与えるようです。

 高度100キロメートル以上の大気はひじょうに希薄で、普通は「宇宙空間」に含まれますが、たとえ薄くても、「大気圏」は高度500キロメートル以上のところまで広がっています。じゅうぶん高い領域は太陽から届くX線や紫外線によって大気中の原子や分子が電離されているため、「電離圏」と呼ばれています。電離された粒子であるプラズマのふるまいは、電磁気的作用によって地上における通信などに影響を及ぼすため、「宇宙天気」として専門家の関心の対象となっています。

 NASAの地球観測衛星IMAGEを利用して宇宙天気を観測して得られた画像は、IMAGEが2002年に撮影したもので、地球の赤道付近に紫外線で輝く2つの平行な「帯」がとらえられています。

 研究チームは、2つの帯の中に、特に濃い部分が4か所(4組)あること、さらに、その場所ではプラズマの濃度が平均の2倍であることを明らかにし熱帯雨林で起きる雷雨こそが400キロメートル上空のプラズマに影響していることがわかりました。


 そもそも高度400キロメートルの赤道付近に濃いプラズマの帯があるのも、下層の大気の影響です。

 また地上の雷雨によって、上空では大気のゆらぎが発生すし、このゆらぎがE層のプラズマを動かし、それによって変化した電場が、高度400キロメートルでプラズマの集中を引き起こした、というわけです。なお、太平洋上空でプラズマが集中しているのは、下で雷雨が発生しているからではなく、他のところで起きた変化が伝わったためと研究チームは説明しています。

 今回発表された研究から「宇宙天気予報」には、地球の天気も重要な要素だということが初めて判明したが、今後は季節変動、ハリケーンなどの現象がどれだけ影響を与えるか調べることが課題であるということです。

 宇宙空間の物理現象と気象との関連が今後の研究課題となり、しかも実用上有益な結果をもたらしてくれることになります。

FC2Blog Ranking
スポンサーサイト



HOMENext ≫

最近記事です!!

Category

ブログ内検索

カレンダー

08 | 2006/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

月別アーカイブ

リンク

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィール

astro

Author:astro



物理や天文が好きで、特に宇宙論には長い間興味を持ち続けてきました。

FC2カウンター

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

Google

SONY

Amazon search

text

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

FC2ブログランキング

ブログジャンキー