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「すざく」最新観測成果(1) 天の川中心の激動

 いて座の方向、天の川銀河の中心付近からはあちこちでさまざまな電磁波が放出されていて、とりわけ「いて座A」や「いて座B」といった電波源が有名です。

 いて座A付近には「火の玉」のように広がったX線源があるのが観測されています。、「すざく」X線CCDカメラ(XIS)は他の可能性を排除し、火の玉が温度7000万度に相当する超高温のプラズマであることを突き止めました。

 さらに、この領域には数多くの超新星残骸が存在することもわかりました。「すざく」は鉄などの重元素が発するX線の、天の川銀河中心付近における分布を探ることに初めて成功し、形成されたての超新星残骸を相次いで発見したのです。未発見の超新星残骸はまだ数多く潜んでいて、それらが重なり合うことで半径500光年のプラズマ球が形成されたようです。

20061207132008.jpg



 一方、いて座B付近にはいくつかの分子雲が広がっていることから「すざく」はこのうち、鉄が放射するX線を詳しく調べました。

 いて座Bの分子雲にX線を浴びせているのはおもに、300光年離れた位置にある天の川銀河中心の超巨大ブラックホールです。いて座Bの分子雲を「すざく」の先代であるX線天文衛星「あすか」も観測しています。興味深いことに、1994年の「あすか」の画像には写っていない分子雲が、今回の「すざく」によるX線画像には写っていたことです。

 超巨大ブラックホールが発したX線は、1994年の時点でいて座B2まで到達していて、それから10年あまりかけてM0.74-0.09へ到達したようです。逆算すれば、超巨大ブラックホールではその300年ほど前に強いX線の放射を伴う爆発的現象が起きたということになります。


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